2.1 ひとつの考え方

医療保険・ガン保険はMUSTではありません。
絶対入っておくべきものではありません。

リスクをどう捉えるかは人によって違って当然ですが、医療保険・ガン保険でできるリスク回避は2つ、生活保障とガンへの備えです。


2.1.1 自営業、フリーターなら、医療保険は入っておくべき

自営業、フリーターなら、最低でも医療保険は必要です。
入院=収入が途絶える、という仕事なら 日額保証は大きいほどよいでしょう。
少なくとも入院日額5千円、
無理なく負担できるなら1万円は確保したいところです 。


2.1.2 会社員ならガンで一括50万円以上でる保険

ある程、親をあてにできたり 当面使う予定のないお金が120万円以上あるなら、
1年以内に直る病気やケガならなんとかなります。
会社員が備えたいリスクは、60歳までのガンです。
ガンへの備えで必要なのはあれこれの特約ではありません。
早い段階で一括で50万円(できれば100万円)以上でるガンに手厚い保険です。

生涯、日本人の1/2がガンにかかり、1/3はガンで死にます。
だれでも見渡せば、家族や親戚にだれかガンになった人がいるでしょう。
「ガン家系」かどうかという議論は無意味です。
第一、遺伝によるガンは、ガン全体の5%程度らしいです。

ガンにかかる確率は、 50歳までで2%、60歳で8%です。
ただし、ガンでも早期発見ならなんとかなります。
問題は、重度のガンの場合です。
若ければ若いほどガンの進行も早く
それに対抗する闘病生活もつらいものになります。

60歳までに重度のガンになる確率は低い。
が、ゼロではありません。
それを回避したいリスクと考えるなら
加入を考えたほうがよいかもしれません。

お勧めするパターンは3です。
@一時金の大きいガン保険
一般的なガン保険なら 診断時、入院時、退院時、通院時など
さまざまなケースに応じた保障がついています。
ただ、これは逆にいうと、
入院したり 退院したり、通院しないと保障がでないということ。
そのたびに保険金の請求が必要になります。

あれこれ条件がそろったときにしか出ないより、
ガンと診断されたら、早い段階で まとまった一時金が出るものが助かりますし、
ガンでつらいときに、毎月保険の請求手続きをしなくても済みます。

あれやこれやの特約は、 保険会社が保険料を高くするめの都合です。
シンプルなガンのリスク回避なら
オリックス生命のビリーブや富士生命のがんベスト・ゴールドなどが 分かりやすいでしょう。


A一時金の大きい3大疾病保険
3大疾病とは、ガン、脳卒中、急性心筋梗塞。これのみを対象とした保険です。
あまり表に出てこない保険ですが、
3大疾病にかかるとまとまった一時金がでます。
ただし、ガン以外は支払条件が厳しくなっています。

『がん保険を疑え!』の著者で
保険の代理店の役員でもある後田亨さんが
唯一入っていたのが アフラックの3大疾病保障終身保険です。

この保険の良い点は、
ある程度かけ続けていると 解約時に戻る金額が多いため
ガン以外の場合は、解約返戻金が役にたつことです。
また死亡保障もあります。


Bガンの特約のある医療保険
ガンだけでなく多少のケガや入院程度でも
定期を解約したり、株を売ったりしたくないなら
医療保険に入いっておくという選択肢もあります。
入るなら、 ソニー損保のSURE、 メディケア生命のメディケアエース、
オリックス生命のCURE など
最近出始めた、ガンに対して 保証が手厚くなる医療保険を軸に検討しましょう。  


2.1.3 長期医療保険

保険本来の役割は、日ごろの備えでは対応できないリスクに備えるものです。
医療でのこうしたリスクは、ガンによる長期治療、一部の病気、ケガによる長期入院です。
大体の家庭は、半年の入院ぐらいならなんとかなるし、
会社も半年ぐらいなら休職、私傷病手当ての手続きもしてくれるでしょう。

ただ、それが1年を超えてくると、とたんに状況は厳しくなります。
会社を辞めざるをえなくなり、収入は途絶える。

それに備えるなら入院給付が連続60日とか120日ではなく
360日(1年)、730日(2年)といった長期入院保障が
多少のリスクヘッジになります。
ソニー生命などの2,3の保険会社でしか扱っていませんが、
検討の余地はあるでしょう。

2.1.4 整理できてからプロに相談

保険商品は、毎月のように新しい商品がでています。
新しくなるたび、保障の範囲が広がったり、これまでなかった特約がついたりします。
保険料も一般的には、安くなる傾向があります。
時は画期的といえるような商品も出るかもしれませんが、
新しく出た商品ほど良い保険になっている、などということもありません。

新商品の情報にイチイチ目を光らせても疲れるだけです。
自分や家族のリスクに対する考え方がある程度整理できたら、
保険のプロに、相談するのが現実的です。

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1.7 収入を保障する公的制度2.2 リスク別 加入の是非


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